こんにちは。メイクアップアーティストの千佳です。
本日はニューヨーク最終日です。ニューヨークはもうすぐ朝です。明日、日本へ戻ります。
ニューヨークにはお仕事できたのですが、その主なお仕事が「MET gala」でした。
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「MET gala」とは?
「ファッション界のアカデミー賞」とも称される年に一度の「MET gala」。
US VOGUE編集長アナ・ウィンター主催による世界最大規模のファッションの祭典です。
毎年5月最初の月曜日にニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されます。各界の名だたるセレブが集い、その装いに全世界のメディアが注目するファッションイベント。
このガラパーティの正式名称は「コスチューム・インスティチュート・ガラ」。
ニューヨークのメトロポリタン美術館にある衣装研究所(Costume Institute)が毎年開催する展覧会のオープニング・イベントとして、各界のセレブを招いて行われています。
ニューヨークで最も重要なイベントの1つであり、五大陸から集めた15世紀から現代までの衣料35,000点を所蔵する施設のための資金集めが目的。
入手困難なチケットはなんと1枚3万ドル!大半は主にファッションブランドが購入し、彼らのゲストとしてセレブたちが招待されます。
今までで186,000,000ドルの寄付金が集まったそうです。
ちなみに衣装研究所は2014年から「アナ・ウィンター・コスチューム・センター」に名称を変更しました。これは1995年から主宰を務める『VOGUE』編集長、アナ・ウィンターの功績を評価したものだそう。
「MET gala」のテーマ
「MET gala」には毎年テーマが決められています。
ガラのテーマはその年開催の展覧会と同じもので、毎年おしゃれ自慢のセレブたちが趣向をこらした装いでレッド・カーペットを賑わせます。
今年のテーマは「Heavenly Bodies:Fashion and the Catholic Imagination(天国のボディ:ファッションとカトリックのイマジネーション)」。
今年のこのテーマには賛否両論があったそうです。宗教が入ると、色々な解釈が入りますからね…
このテーマが決まった当初から、ニューヨークのファッション関係者たちは各デザイナーやセレブリティ達がどんな衣装で登場するか楽しみにしていたそうですよ。
で、やっとやってきた「MET gala」!
「MET gala」のドレス
今年のベストドレスに選ばれたのはジェニファー・ロペスでした。こちらのドレスはバルマンのもの。
メイクは褐色のお肌を引き立たせるツヤ肌メイク。
ヘアはいつものゴージャスヘアとは違い、シンプルなオールバックヘア。
知的さと力強さを感じます。
次に評価が高かったのがブレイク・ライブリー。ドレスはヴェルサーチのもの。
ボルドーカラーにゴールドの色合いのドレス、後光がさしたようなヘッドピースで威厳を演出。
メイクはマット肌にプラムカラーのアイシャドウとリップで上品さと華やかさをプラス。
女王のような品と威厳がうまく演出されていました。
リアーナもベストドレストップ5内に。ドレスはメゾン・マルジェラです。
パールとクリスタルがあしらわれたドレスはカメラのフラッシュでキラキラと眩しいほどに輝いていました。
頭を飾ったヘッドピースは司教の冠を彷彿させるデザイン。まるで教皇のようなリアーナ。
メイクは褐色のお肌を活かしたツヤ肌。リップは明るめのベージュピンクで、少しだけピュアさをプラスしていました。
セレブ達のヘアメイク時間
他にもたくさんのセレブ達が集まっていました。
今回、私が参加したお仕事は出席者の方のヘアメイク。
どのセレブのヘアメイクチームに参加させて貰ったかは契約上言えませんが、メイクアップアーティストの友人が人手が足りないからと、私を推薦してくれたため、今回のお仕事に参加することが出来ました。
ニューヨークコレクションとは全く異なるファッションイベントにワクワクをしていたのですが・・・
実際、参加してみると、とってもと~っても大変なことにビックリ!
ヘアとメイクを仕上げるのに6時間くらいかかりました…
これ、1人のセレブのヘアメイク時間ですよ。
ニューヨークコレクションでは時間が勝負ですからね。こんな事、絶対にありえません!
ヘアメイクをする私達も大変ですが、ヘアメイクをされるセレブ本人たちもかなり大変だと思います。
この時間で驚いていた私を見て、メインのメイクアップアーティストは笑っていました。
この時間は普通なのだそう。
しかも以前、ボディアートを施したセレブがいたそうで、そのボディアートにかかった時間は10時間越えだったそう。
こんなにセレブ本人もメイクアップアーティストを含めた裏方さん達も時間を費やす「MET gala」
あらためて、このイベントの重要さを肌で感じました。
この興奮をこれからのお仕事に、そしてこのブログにも活かしたいと思っています。
まずは、明日の帰国の用意をしなくちゃ!
本日は以上です。
こちらもよろしくお願いします!
最後までお読み頂き、有難うございました。
メイクアップアーティストの千佳でした。