こんにちは。
メイクアップアーティストの千佳です。
本日は「ニキビなどでお肌に自信のない方のベースメイク法」をご紹介します。
ニキビ、吹き出物、クレーター、湿疹・・・
聞くだけで憂鬱になりますよね。
この悩みを抱えている方は少なくないと思います。
特に10代・20代の方は多いのではないでしょうか?
私もその一人でした。
まず中学1年生で、おでこにニキビがブワ~ッと大量発生!
洗顔を見直したら、幸いなことにニキビがいなくなりました。
次にメイクアップの専門学校へ入学した1年目。
授業で学生同士お互いの顔をかしあい、メイクの練習をしていきます。
授業で使う化粧品は学校で用意されたものでした。
その化粧品にかぶれてしまったのです・・・
でも授業ですから、毎日顔につけなければいけません・・・
すると入学から3か月ほどして、口周りと顎に一気に湿疹ができてしまいました。
びっしりと湿疹ができ、湿疹ができた個所は全体的に真っ赤になってしまいました・・・
そして常に痒くて仕方ありません。
筆やスポンジが当たるとチリチリと痛みも走りました。
もう最悪です・・・
学校側はさすがに私のお肌をみて、湿疹がある箇所は自分の肌にあう化粧品を使って良いという許しを得ました。
助かりました。
皮膚科に通いつめ、漢方薬で自然治癒を目指しました。
治るまで1年かかりましたが、とっても綺麗になりました。
あの時の喜びは今でも忘れません。
こんな経験がある私なので
ニキビ、吹き出物、クレーター、湿疹・・・など、お肌で悩んでいらっしゃる方のお気持ちはよ~く分かります。
本当にツライですよね・・・
これは正直、経験した方じゃないと分からないと思います。
よく吹き出物やニキビがある人はファンデーションを塗らない方良い、
日焼け止めだけつけて、あとは清潔に保つのが1番!
という説があります。
確かこれは正解ではあります。
理論上、この方法が最もお肌を綺麗にする近道です。
が、本人の気持ちを考えたら、私はこんなことは言えません。
だってお肌にトラブルを抱えている方は
ブツブツのお肌を人に見られるのが恥ずかしい・・・
人と話していても、ブツブツのお肌を見られているようでお話に集中できない・・・
不潔だと思わてしまう・・・など
とにかくお肌をずーっと気にして、マイナスの感情を抱きながら生活をしているのです。
そのうち人と目を合わせて話すのも苦手になっていきます。
前髪を作り、おでこのブツブツを隠し始めたり、
マスクで頬や口周りのブツブツを隠し始めたり、
顔が常に下向きにしたり、
と、消極的な行動になっていきます。
それってすごいストレスですよね。
そのストレスのせいで、逆にお肌の状況が悪化していくこともあるのです。
ですから、私はお肌にトラブルがある方にもファンデーションを使うことをオススメします。
出来るだけ気になる箇所をカバーして、少しでもお肌に自信を持って過ごして貰いたいからです。
それによって無駄なストレスが減らせますから。
ただひとつだけ守って頂きたいのが、
寝る前は必ずしっかりとメイクを落とす!
これだけは守って下さいね。
では「ニキビなどでお肌に自信のない方のベースメイク法」のやり方をご説明します。
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ニキビなどでお肌に自信のない方のベースメイク法
1、化粧水・乳液でお肌を整えたら、プライマーをお顔全体に塗ります。
☆やり方☆
指にプライマーをとり、お顔全体に塗って下さい。
お肌の凸凹部分は重ねづけをして下さい。
開いた毛穴には、下から毛穴に埋め込むイメージで押しづけして下さい。
☆説明☆
プライマーとはお肌の凹凸を埋めて、お肌の表面を滑らかにしてくれる商品です。
お肌の表面が滑らかになるので、
その後のファンデーションのノリがかなり良くなります。
毛穴の開きが気になる方にもオススメです。
あと年齢を重ねたお肌にも効果的です。
色々なブランドからプライマーはでていますが、
舞台用メイク、撮影用メイクのブランドさんのプライマーや外国のプライマーの方がいい仕事をしてくれますよ。
2、日焼け止めを塗ります。
☆やり方☆
日焼け止めを手の甲にだし、中指にとり、お顔全体に塗って下さい。
☆説明☆
紫外線吸収剤が入っていない日焼け止めがオススメです。
3、コントロールカラーを塗ります。
(この工程は赤みやくすみのお肌トラブルがない方には必要ありません。)
☆やり方☆
コントロールカラーを手の甲にだして指でよく混ぜ、中指にコントロールカラーをとり、お肌の気になる箇所にのみポンポンと馴染ませて下さい。
伸ばすのではなく、ポンポンとお肌に密着をさせるような気持ちで、軽く押さえながら馴染ます感じです。
☆説明☆
●広範囲に赤みのある方はグリーンのコントロールカラーを使って下さい。
●お肌のくすみが気になる方でお肌の色が標準の方&黒い方はブルーのコントロールカラーを使って下さい。
●お肌のくすみが気になる方でお肌の色が白い方はパープルのコントロールカラーを使って下さい。
なお、上記の様なお肌の悩みがない方はコントロールカラーを使う必要がありません。
4、ファンデーションを塗ります。
☆やり方☆
お顔の額・鼻筋・両頬骨・顎の5箇所にファンデーションをのせて、スポンジで内側から外側にのばします。
小鼻周りはスポンジの角を使って、しっかりとファンデーションを塗ってください。
全体にのばしたら、スポンジの綺麗な面でフェイスラインのみ顔の外に向かって伸ばします。→この作業で首、耳、髪の生え際との境目をなじませ、自然に見せます。
この時点、少し遠めから自分のお顔を見てみて下さい。
キメが整ってみえますか?
色ムラはありませんか?
首・耳・髪の生え際と色が違っていませんか?
(※この時点ではニキビなどのお肌トラブル箇所は気にしないで下さい。
お肌トラブル箇所は次の段階になります。)
以上の3点が気にならなければ、ファンデーションはこれで大丈夫です。
もし頬の毛穴、鼻の毛穴が目立っていて、キメが整って見えなかったら、
その部分にのみファンデーションを重ねづけします。
この時は中指の腹にファンデーションをのせ、ポンポンと軽く押し叩くようにのせていきます。
☆説明☆
おすすめのファンデーションはスティックファンデーションです。
スティックファンデーションは
パウダーファンデーション・リキッドファンデーションよりも油分はあるのですが、カバー力に優れているのが魅力です。
そして重ねづけすることでコンシーラー代わりとしても使えます。
万能ファンデーションですので、私はお肌トラブルのある方だけでなく、不器用でメイクが苦手という方にもにスティックファンデーションをオススメしています。
ニューヨークコレクションでは、このスティックファンデーションでメイクをする事がほとんどでした。
カバー力が自由自在で、いつでもリタッチ(お直し)が出来る唯一のファンデーションだからです。
またプライマーとの相性が良いです。
プライマーを塗ると、スティックファンデーション以外のファンデーションだと逆にスルッと伸びすぎてしまうことがあります。
そのためファンデーションを伸ばし過ぎ、せっかく塗ったファンデーションの効果を得るほどのファンデーションがお肌の上に残っていない方が多いです。
それに比べ、スティックファンデーションはお肌に密着しやすいです。
プライマーを塗っても、ファンデーションを伸ばし過ぎてしまう心配がありません。
一般の方でも、不器用な方でも、
1番簡単で、1番上手につけられるファンデーションがスティックファンデーションですよ。
そしてファンデーションの色ですが、お肌よりもワントーン暗い色を使用して下さい。
なぜなら暗い色の方がお肌のトラブルを隠す効果が高いからです。
日本人は色白に見せたい方が多いので、明るいファンデーションを選びがちですが、
これがかえってお肌の粗を目立たせてしまうのです。
お肌を滑らかに見せたいのであれば、勇気をだしてお肌よりもワントーン暗い色を選んで下さい。
5、ニキビなどのお肌トラブル箇所にファンデーションを重ねづけする。
☆やり方☆
コンシーラーブラシにファンデーションをとって、ニキビなどのお肌トラブルの上にポンとのせます。
のせた個所と周りのお肌のファンデーションを小指で優しくポンポンと軽く押し叩きながら馴染ませます。
決して伸ばさないで下さいね。
☆説明☆
この工程では普通はコンシーラーを使いますが、コンシーラーはお肌トラブルの赤みや黒ずみを隠せますが、厚づきになりやすいので逆にお肌トラブルの凹凸を目立たせてしまいます。
またコンシーラーが地に塗ったファンデーションと色があっていないと、逆にお肌トラブルの凹凸を目立たせてしまいます。
私のイメージでは色があっていない方が多いですよ・・・
そのため私はコンシーラーはオススメしません。
その点、地に塗ったファンデーションを重ねづけした方が、
地に塗ったのと同じものを重ねづけするため、お肌に色むらが生まれないため、よりナチュラルに見えます。
またコンシーラーよりは厚づきになりにくいので、お肌トラブルの凹凸を目立たせにくいです。
※なおパウダーファンデーションをお使いの方はこの方法が使えません。
パウダーファンデーションの場合は、プライマー・日焼け止め・コントロールカラーを塗った後にコンシーラーを塗って下さい。
その際、その後に塗るパウダーファンデーションと色があっているコンシーラーを使って下さいね。
6、パウダーをのせます。
☆やり方☆
ふわふわの肌触りのいいパフにパウダーをとり、パウダーをのせた面を内側に折り、面全体にパウダーを含ませます。
そしてお顔全体にパフをホワッホワッと軽く滑らせて下さい。
お顔全体にパウダーをのせたら、目の周りと小鼻の周りとほうれい線の部分の3か所にパウダーを重ねづけします。
パウダーがついている面を外側にしてパフを半分に折り畳み、パフの角を使って上記の3か所に押さえづけをしていきます。
この時は決してこすらないで下さい。ギュッギュッと細かくおさえていく感じでつけて下さい。
遠くから自分のお顔を見てみて下さい。
お肌がセミマットの仕上がりになったら完成です。
☆説明☆
お肌の表面をサラサラの手触りにする必要はありません。
サラサラの手触りになるほどパウダーをのせると、お肌が粉っぽくなってしまいます。
粉っぽいとお肌の凹凸が逆に目立ってしまうのです。
ちなみにツヤ肌もお肌の凹凸が逆に目立ちます。
なお、かなり赤みや黒ずみが強い方は、この工程でフェイスパウダーではなく、粉状のパウダリーファンデーションを使って下さい。
フェイスパウダーよりもカバー力があるので効果的です。
赤みや黒ずみはそこまでではなく、
凹凸が気になる方はフェイスパウダーの方が良いです。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
長々となってしまいました・・・
要点をまとめておきおますね。
<まとめ>
●プライマーでお肌の凹凸をうめる。
●紫外線吸収剤不使用の日焼け止めを塗る。
●コントロールカラーを塗る。(赤み、黒ずみが気になる方のみ)
●お肌よりワントーン暗い色のスティックファンデーションを塗る。
●コンシーラーの代わりに、スティックファンデーション使う。
●フェイスパウダーをパフでつける。(かなり赤み、黒ずみが強い方は粉状のパウダリーファンデーションをつける)
明日から少しでも人の目が気にならないお肌になるよう、ベースメイクに時間をかけてあげて下さいね。
長々となりましたが、最後までお読み頂き、有難うございました。
メイクアップアーティストの千佳でした。